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給料が上がらない状態で、ゆとりローンの返済額が上がってしまった

<相談内容>

20年前にゆとりローンを利用して、住宅ローンを組みました。ローンを組んだ当初は、会社自体もまだ年功序列や終身雇用の考えてを取り入れており、支払い自体は大きな負担にはならないと心配はしていなかったのですが、日本の景気も長期に渡り、不景気な状況が続いており、2010年以降、会社の業績が上がらないため、少しずつ年功序列の考え方が無くなりつつあります。
現状のここ5年間は、ほとんど給料が上がらない中、住宅ローンの返済額が上がってしまい、返済が困難な状況になってきています。返済期間は15年残っています。

高校2年になる子供もいて、来年は大学受験も控えており、学費の工面も含めると、今後、住宅ローンの返済がかなり厳しくなる事が予想されます。できるだけ今の生活の水準を変えずに対応する方法は何かないでしょうか。

<回答>

今後、日本の景気も良くなり、給料が上がる可能性はあるとは思いますが、これからの生活を考えていく場合は、最低でも現状を基準に考えて対応すべきですし、やはりこれから先、ローンの支払いが困難となる可能性が高い事を想定して、対処方法を決めていく必要があります。

ゆとり返済を利用した結果、ご相談者様と同じような住宅ローン相談が多いのも事実です。

ゆとり返済の特徴は、最初の5年間は返済額が少ないのですが、6年目に返済額が上がり、さらに11年目にも上がって、最初の5年間とは倍近くの返済負担を強いられる方法でした(※2000年には廃止)。数字上、6年目以降の毎月の返済額は多いのですが、借入当時の利息が高い分、返済の多くが利息にまわり、元本がなかなか減らず、残ローンが多く残ってしまっているのも特徴です。

もし、ローン支払いが困難となってしまい、滞納が続くとゆくゆくは競売にかけかれてしまいます。

ゆとり返済では残ローンが多額なことが多いため、競売後も自宅を失うだけでなく、多額の借金を抱えたままの生活になる可能性が高いです。

そんなご相談者様は競売を避けて、出来る限りの生活水準を維持する方法としては任意売却の手続きがあります。
任意売却であれば、今お住まいの家に住み続ける事が可能なケースもございます。
(リースバックと言って、家の買受人に毎月の賃料を支払うことで、住み続ける方法です。)

今の家に住み続けられることは最大の生活水準の維持とも言えます。
また、任意売却は競売よりも高い価格で売却できる可能性が高いです。
高く売却できるという事は、その分の残債は減り、現金も残る可能性もあり、引越し費用やその後の生活に回す事ができ、メリットとしては非常に高いです。

ご家族のためにも、競売手続きが進む前に当社にご相談頂ければと思います。リースバックの交渉などは専門的な知識や交渉力が非常に重要です。

任意売却を進めていく場合は、経験豊富な当社にお任せください。


【執筆者】

ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)

大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。

その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。

その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。

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