愛知県豊橋市でご家族でご自宅にお住まいだったS様。
ご主人の収入が下がってしまい、奥様もパートなどで家計を支えましたが、ローンの支払いが追い付かずついに自宅が競売にかけられてしまいました。
諦めがつかず何とか家を残せるのではないかと考えていましたが、ついには競売の入札が1週間に迫り、何とか競売を避けたいと思い任意売却のご相談をいただきました。
収入の減少と子供の学費で家計が苦しくローンを滞納してしまい…
インタビュアー:自宅が競売にかけられてしまうまでの経緯をお聞かせください。
S様:自宅を買った時は収入ももっとあって、払っていくのに特に不安はありませんでした。しかし、家を買ってから10年くらいで主人の会社の業績が傾いてきてしまったらしく、収入が大きく減ってしまいました。
ちょうどそのタイミングで子供の進学などの出費も重なって、とても主人の収入だけでは家計が追い付かない状況でしたので、私もパートに出て働きました。
それでもローンの返済が重くて、子供の学費や生活費を支払うとローンを全額払えない月もありました。特にボーナス払いが重たくて、主人のボーナスがほとんどカットされてしまったことから、ボーナス月の返済はほとんどできませんでした。
インタビュアー:それでローンが滞った結果、競売の申し立てをされてしまったわけですね?
S様:はい、銀行には何度もお願いして何とか払っていくから待ってくれと言ったのですが、もう保証会社に管轄が移ってしまったのでこちらではどうにもならないと言われてしまいました。
保証会社とも話しましたが、残っている住宅ローンと利息の2000万円を全額を一括返済してもらえないと競売は止められないと言われました。
そんな大金を用意できるわけもなく、そのまま月日が経ってしまいました。
何とかなるんじゃないかと現実逃避をしていたが…
インタビュアー:競売の直前まで専門家に相談されなかったのですか?
S様:正直、誰に何を相談してよいのかも分かりませんでした。この家を失うというのが信じられなくて、頭が真っ白でしたね。心のどこかで最後は何とかなるんじゃないかと、現実逃避している部分もあったと思います。
でも競売の執行官の方が来て、競売の入札開始も1週間に迫って、本当にこの家を追い出されるんだと実感してすごく恐ろしくなりました。
そこまで追い込まれてはじめて「自分で何とかしなくては」と動き始めました。
たくさんつらい思いをした分、これから前を向いて生きたい
インタビュアー:それで任意売却を模索されたということですね?
S様:もう間に合わないかもしれないけどダメ元で相談してみようと思い、ネットで見つけたライフソレイユさんに相談しました。
相談した時は任意売却が間に合う可能性は低いと言われたのですが、諦めずに保証会社と交渉してくださったみたいで、買い手もすぐに見つけてくれました。
引越しは一時的に私の実家に住まわせてもらうことができたので住まいは確保できましたが、荷物を運んだり捨てたりする引越し代が全くない状態でしたので、任意売却で引越し代を確保してもらえて本当に助かりました。
インタビュアー:今回のことを振り返って今のお気持ちを聞かせてください。
S様:現実から目を背けてギリギリまで何もしなかったこと自分を悔やんでいますね。もっと早く対処していればもう少し違った結果もあったんじゃないかと思います。引っ越しも1週間くらいで全部やって本当にもう大変でしたし(笑)
でも最後の最後で競売ではなく自らの意思で任意売却というかたちが取れてよかったです。引っ越し代を確保してもらえたのも大きいですが、気持ちとしても自ら動いて任意売却したのと、競売で無理やり家から追い出されたのではだいぶ違うと思います。
子供たちに不安な思いをさせてしまったことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、ローンの負担が減った分で生活は少し楽になって子供たちの学費は何とか賄えそうです。
たくさんつらい思いをしましたが、その分これから前を向いて生きていきたいと思います。