最近、トラブルで訴訟に発展することが急増し、メディアでも多く取り上げられているサブリースですが、サブリースの内容を理解せずに契約してしまっている方も目立ちます。
サブリースとは、賃貸物件の一括借り上げや空室保証をすることです。
投資用の不動産を任意売却する場合、このサブリースの契約があると難易度が大きく上がります。
【詳細解説】
一括借り上とは、不動産会社が大家さんから土地・建物・付帯施設をサブリースで借り上げ、運営・管理を一気に引き受ける賃貸システムです。
投資等を目的に大家さんがマンションなどローンを組んで建築し、不動産会社に一括でサブリースをすることで、入居者を募ってもらい、その入居者からの賃料を得ることで、ローンを返しつつ自己の財産の形成を図ることが出来るシステムです。
<サブリースの特徴>
・不動産会社が一括管理してくれるため、知識がなくとも賃貸物件を建てる事ができる。
・賃借人に対しての対応は全て不動産会社が行なうため、オーナーが対応しなくてもよい。
・空室があっても空室分も保証され、オーナーに支払われる。
最近では30年一括借り上げなどと謳う業者もあり、非常にメリットばかりが目につきますが…
まず、家賃保証は2年ごとに見直しが入ることが多く、減額がされるケースがほとんどです。
家賃収入が減り、ローン返済ができなくなってしまい、せっかく投資するために建てた物件が差し押さえられてしまうというケースが出ています。
サブリースもうまく活用すればメリットがありますが、リスクをしっかり考えることが必要です。
なお、サブリースの契約をしている投資用不動産を任意売却する場合、様々な手続きや交渉が必要になりますので、詳しくはご相談ください。
【執筆者】
ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)
大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。
その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。
その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。