岐阜市の会社員であったS様。転職などにより収入が減ったことから、生活費をクレジットカードやカードローンに頻繁に頼っていたそうです。
しかし、借金は減るどころかどんどん増えていき、返済が厳しくなって気づけば3か月滞納してしまっていました。
その結果、自宅が差し押さえになりこのままでは競売にかけられてしまうという状況で当社にリースバックのご相談をいただきました。
軽い気持ちで借りた借金が取り返しのつかない額まで増えていった…
インタビュアー:借金が増えてしまった経緯をお聞かせください。
S様:7年前に転職をして収入が下がってしまったんです。当時は数年その会社で働けば前の会社よりも収入が良くなるという見込みだったのですが、7年経っても一向に給料は上がりませんでした。
本来はもっと早く生活水準を落とさなければいけなかったのですが、なかなかできずに貯金が減っていき、クレジットやカードローンに頼るようになりました。
最初は「ちょっと借りるだけですぐ返せばいいや」という甘い気持ちだったのですが、だんだん感覚がマヒしてくるんですね。最初は借金をすることに罪悪感があったのですが、途中からは何とも思わなくなりました。特にクレジットカードのリボ払いは借金をしているという感覚すらなかったです。
インタビュアー:それで気が付いたときにはもう借金が膨れ上がってしまっていたわけですね?
S様:はい、途中からはもう自分がいくら借金をしているのかもよくわからなくなりました。考えると嫌になるので考えないようにしていたんです。でも気が付いたら取り返しのつかないことになっていました。
もう返済が厳しくて、返済をするために別の会社からまた借りるというようなこともしばしばありました。そんなことを繰り返していたら、気づいたときにはもう300万円近い金額になっていてもうとても返せる額ではなくなってしました。
自宅が差し押さえられてもう後戻りできないと気付いた
インタビュアー:そして結果的に自宅を差し押さえられてしまったと?
S様:はい、借金を遅れ遅れ払っていたのですが、気づいたときには3か月滞ってしまっていて、自宅が差し押さえになってしまいました。そしてそのカード会社から一括で払わないと自宅を競売にするとまで言われました。
まさか自分がこんなことになるなんて夢にも思っていませんでした。何の根拠もなく何とかなるんじゃないかと…その時はもう現実逃避でしたね。
でも自宅が差し押さえられて「競売」という言葉を聞いたときに本当に後戻りできないところまで来てしまったのだと悟りました。
住み続けたまま売却して借金を完済し競売を回避
インタビュアー:その競売を回避するためにリースバックを検討されたわけですね?
S様:何か方法がないかと探していく中で、最初に任意売却という方法があることを知りました。もうこれしかないのかなとも思ったのですが、私の場合は住宅ローンが払えなくなったわけではないので何とか家を残す方法はないかということで調べていました。
そうしたらリースバックという方法があることを知りました。これなら家を売っても賃貸としてそのまま住み続けられるのでこの家から出ていかなくて済むぞと。
正直、自宅を売るということに若干抵抗はありましたが、このままでは競売で家を追い出されてしまうので背に腹は代えられないということで早速お願いしました。自宅を売ったお金で借金を全部返済して競売を回避することができました。
貯金をしていつか自宅を買い戻したい
インタビュアー:実際にリースバックをされてみていかがでしたか?
S:先ほども言ったように最初は家が自分のものでなくなることに寂しい気持ちもあったのですが、やってみるとこれまでと全く変わらない生活ができるので、時々リースバックで売ったことを忘れてしまいます。
家を売ったお金で借金を全部返して、賃料もそれまで返済していた額と比べるとずっと安く出来たので、生活も楽になりました。
でもやっぱりこの家は買戻したいですね。今後はカードや借金に頼らず節制して貯金をして、退職金が入ったタイミングでまた買い戻したいと思います。