執筆日:2023年11月18日
<相談内容>
住宅ローンの支払いが困難になってしまったため任意売却を検討していますが、任意売却は必ず売れるものなのでしょうか?
また、もし売れなかった場合はどうなるのでしょうか。
<回答>
任意売却で必ず売れるとは限らない
任意売却は、債権者(住宅ローンを借りている銀行やその保証会社)の同意を得たうえ、一般の市場で売却する方法です。
そのため、通常の不動産の売却と同様で買い手が見つからなければ成立しません。
買い手が見つかるかどうかは価格によるところが大きく、相場よりも高い売却価格が設定されてしまうと売れづらくなります。
任意売却の場合、この販売価格は債権者の同意が必要になりますが、一定期間売れない場合は価格の見直しが行われるため、最終的に買い手が見つかって売却できるケースが多いです。
買い手が見つからなければ最終的に競売になる
任意売却で家を売り出しても一定期間に渡って買い手が見つからない場合は、最終的には自宅が競売にかけられてしまいます。
この一定期間というのは金融機関によって異なりますが、3~6ヶ月が一般的です。
なお、任意売却の場合は、「買い手が見つからなかったので売却を辞めてローンの返済を継続する」ということができないため注意が必要です。
【執筆者】
ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)
大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。
その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。
その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。