執筆日:2023年12月3日
<相談内容>
任意売却の手続き中に火災保険と地震保険の更新のタイミングが来てしまいました。
ただでさえ生活が苦しく資金の準備が難しいのに火災保険まで負担するのは厳しいのですが、支払わないといけないのでしょうか。
<回答>
火災保険・地震保険はできるだけ更新しておく
火災保険と地震保険は、火事だけでなく地震、台風などの自然災害など万が一のことがあった際に、自他の修繕費を賄える保険です。
そのため、任意売却が完了するまでに万が一のことがあっても良いように、できれば継続しておいた方が良いでしょう。
また、住宅ローンを組んでいる間は保険に入ることが銀行との契約で義務付けられているため、原則として更新が必要です。
生活のための資金を優先して更新しないという選択肢も
しかし、任意売却の手続きを行っている状況では、多くの場合で生活資金にゆとりがない状態かと思われます。
そのような状況で高額な火災保険の更新は、生活を維持していくうえで支障をきたしてしまいかねません。
また、あくまでも近日中の売却を前提としているのであれば、火災保険を更新しなかったからといってその期間に火事や天災が起きない限り大きな支障はありません。
そのため、あくまでも生活資金や引越し資金を優先し、無理の無い範囲で更新を検討すればよいと思います。
【執筆者】
ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)
大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。
その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。
その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。