静岡市の会社員だったR様。ご自宅を購入されて10年ほどで勤めていた会社の業績悪化によりボーナスが大幅にカットされてしまいました。
その後数年間は何とか住宅ローンの支払いを継続されましたが、年2回のボーナス払いが困難になってしまったそうです。
会社の業績が悪くなる一方で、今後も収入が改善される見込みがなかったことから、負担軽減のために任意売却を決意されました。
会社の業績悪化でボーナスがカットされローンの返済が困難に…
インタビュアー:まずはご自宅を購入された時のことをお聞かせください。
R様:自宅を購入した時は会社の業績も良くて、毎年かなり高額なボーナスが出ていたんです。ですからローンもボーナス払いを多めにしていたのですが、今思えば無理した買い物だったんだと思います。
収入も漠然と右肩上がりに上がっていくだろうと安易に考えて、無理して高額な注文住宅を買ってしまいました。ボーナスなんて将来も同じ額をもらい続けられる保証なんてどこにもないのに。でも当時は立派な家に住める自分をどこか誇っていたんだと思います。
インタビュアー:その後に任意売却を検討された理由を教えてください。
R様:家を買って10年くらいですかね、会社の業績が悪くなってきてボーナスがだいぶ減らされてしまったんです。それでローンのボーナス払いが厳しくなりました。毎月の給料をためておいてボーナス払いの補填をするというような状態でしたね。
それでもどんどん貯金が減っていき、もう底をつきそうなところまで来てしまいました。会社の業績も一向に戻らず、収入が上がる見込みもなかったことから、このまま払い続けるのは難しいだろうと感じて任意売却を検討しました。
家族と何度も話し合って、一回身軽になってやり直そうと
インタビュアー:実際に任意売却を決心されるのは勇気が必要だったと思いますが?
R様:もちろん迷いましたし、何とか家を維持する方法はないかとも考えました。だから厳しいと思ってもしばらくは決心できずに返済を続けました。でも貯金がどんどん減っていき、これからも何十年も今の厳しい生活を続けいく自信もありませんでした。
妻にもう相談し、最初は反対されましたが、何度も話し合って最終的には任意売却して一度身軽になってもう一回やり直そうという結論になりました。
ゆとりが出来て家族の会話が増えた
インタビュアー:実際に任意売却をされてみていかがでしたか?
R様:実際に家を手放してみるとなんてことはないなと思いました。今までは家に縛られていたんだなと。もちろん実際に任意売却するまではこの先どうなるのだろうという不安が大きかったですが。
でもやっぱり返済の負担が小さくなってゆとりが出ると気持ち的に全然違いました。先が見えて安心できたことで、家の中での子供や妻と普通の会話をする機会も増えた気がします。
今まではみんな余裕がなくて、知らず知らずのうちにギスギスしていたみたいです。賃貸マンションに引っ越して家が狭くなって距離が近くなったのもあるかもしれませんが(笑)
インタビュアー:改めて今のお気持ちをお聞かせください。
今になって言えるのは、大きな家に住んでも幸せは大きくならないということですね。当たり前なんですが、家を買おうとするときは舞い上がってしまってそんなことにも気づけないんです。
でも今回のことでたくさんつらい思いをした分、大切なことに改めて気づけた気がします。こんな自分を捨てずに着いてきてくれた家族に感謝して、これから改めて頑張っていきたいと思います。