もう住まない家を売ってもローンが完済できない → 任意売却で少額の分割払いに
ご相談時の状況
三重県の津市のご出身のO様は、名古屋の企業に就職後、ご結婚を機に名古屋のマンションを購入されました。当時は実家に帰るつもりもなく名古屋に永住するつもりで家を買ったものの、10年経って事情が変わり、自営業をされているお父様の事業を継ぐために実家に戻ることになりました。
しかし、名古屋の自宅を売却しようとしたところ、2000万円残っていた住宅ローンを完済できないことに気づきました。
もう住まない家のローンを返済し続けることは難しく、賃貸で貸しても月々のローン返済額ほどの家賃が見込めなかったことから、任意売却を検討されて当社にご相談いただきました。
当社のサポート内容と結果
売却してもローンを完済できない状態であったことから、任意売却を進めることになりました。
そのために、まずは6か月に渡って住宅ローンを滞納していただき、保証会社へ債権を移しました。
その後、当社で保証会社と交渉し、任意売却が認められ無事に売却することができました。
また、売却後に300万円ほどの残債が出てしまいましたが、月々2万円の分割払いで合意することができ、破産することなく自宅を手放すことができました。
結果として、もう住まない家に毎月10万円を超えるローンの支払いがなくなり、月2万円の返済で済む形になりました。
今では、津のご実家でお父様の事業を引き継ぎ、順調に経営をされていらっしゃいます。
感想
実家に戻るにあたって、自宅を売却しようとしましたがローンを完済できないため売ることもできず、もう住まない家のために毎月10万円を超える支払いをしていかなければいけないのかと途方に暮れていました。
ネットで調べると、ローンが残っても自宅を売却できる任意売却のことを知り、早速相談しました。結果的に無事に家を手放すことができ、返済の負担も減ったので大変助かりました。
解説
自宅の購入時と事情が変わってお引越しをされるという方は少なくありませんが、その際に自宅を売っても住宅ローンが残ってしまうということは珍しくありません。賃貸で貸すといっても、賃借人が出てしまえば収入がなくなりますし、建物の劣化に伴って、年々家賃は下がっていくのが普通です。その際に有効なのが任意売却です。任意売却であれば金融機関と交渉して完済ができなくても自宅を売却することが可能です。ただし、任意売却は保証会社に債権を移す必要がありますので、詳しくはご相談ください。