知らないと危ない！税金滞納で自宅を売ることになったR様の実話（愛知県豊田市）

ご相談時の状況

R様は事業をされていた当時に税金を滞納してしまい、その影響でご自宅の不動産に差押えが入っている状態でご相談にいらっしゃいました。ご相談当初は、不動産を売却した後もそのまま住み続けられる「リースバック」をご希望されていました。

当社のサポート内容と結果

ご相談いただいたご自宅は分譲マンションであり、管理費・修繕積立金・駐車場代などの月額費用が月4万円を超えていたため、これらの費用負担がリースバックの条件面に大きく影響しました。

その結果、残念ながらリースバックによる契約は実現できませんでした。

売主様はどうしてもリースバックを希望され、ご自身でも複数のリースバック業者に相談されたそうですが、いずれもご希望に沿う条件ではなく、最終的に「任意売却」でのご提案を受け入れていただくこととなりました。

住宅ローンに関しては、売却代金で完済可能な範囲でしたが、税金の滞納額が1,000万円を超えており、こちらの差押えをどのように解除するかが大きな課題となりました。

特に今回は、税金差押えにおける「先順位・後順位」の調整も必要で、非常に複雑でシビアな交渉が求められました。

各債権者がどの程度の返済額で差押解除に応じるかを丁寧に調整しながら、売買価格の設定を進める必要がありました。また、税金の差押があることで、買主が決まるまでどの程度の期間待ってもらえるかという「期限調整」も行いながら、慎重に購入希望者を探していきました。

結果として、管理費や修繕積立金の高さ（月4万円以上）や、売却までのスケジュール調整といったハードルを一つずつクリアし、購入者を見つけることに成功しました。

なお、売却前は住宅ローンと管理費等を含めて月々の支出が14万円を超えていたため、今回の売却によって大幅に家計の負担が軽減されることになりました。売主様にも大変喜んでいただけた案件となりました。