自宅が競売にかけられてしまうと、競売情報に公開されてしまい近所の方や会社へ知られてしまう可能性があります。そうなると、お子様への影響や会社での評判に不安が出てきます。
競売情報とは?
競売情報とは裁判所が競売物件を公表するもので、裁判所またはインターネットで閲覧できます。
インターネットでは通称BIT(ビット)、正式には「不動産競売物件情報サイト」と言われるホームページで公開されてしまい、これを見られると自宅が競売にかけられたことを知られてしまうのです。
しかし、この競売情報を一般の方が閲覧するというケースは非常にまれだと思われます。
むしろ近隣の方に去られてしまう危険性としては次のようなケースが考えられます。
① 執行官の訪問
競売の申立がされると裁判所の執行官が自宅の確認のために訪問してきます。
その様子を近隣の方が目撃して知られてしまうというケースもあるようです。
② 買取業者の営業
競売の情報が前述のBITに掲載されると、不動産の買取業者が競売の前に家を売ってほしいと営業してくることがあります。
特に人気のある地域であれば相当数の会社が営業に訪れますので、それを見た近隣の方に知られてしまうというケースが珍しくないようです。
③ 競売入札支援業者が近隣にチラシを配布
そして、最も危険なのが競売情報のチラシが近隣一帯に配布されてしまうことです。
具体的には、一般の方が競売の入札するのを支援している業者が、「あなたの家の近くで競売物件が出ています。当社が支援しますので競売に入札に参加しませんか?」というチラシ広告を周辺に配布するのです。
このチラシを配布されてしまうと、近隣全域に自宅が競売にかかったことを知られてしまいます。
以上のように、競売にかけられてしまうと様々な理由から近隣の方へ知られてしまう可能性があります。
一方で、任意売却であれば競売と異なり、外からは普通に不動産を売り出している(通常の不動産売却)のとの違いがわかりませんので、プライバシーが保護されます。
住宅ローンの返済が滞ってしまっている方は、できる限り競売の申立をされる前の早い段階でご相談いただければと思います。
【執筆者】
ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)
大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。
その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。
その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。