住宅ローンと借金の支払いが困難に → 任意売却と債務整理で生活再建
ご相談時の状況
奥様からの電話相談がきっかけでした。
住宅ローンの契約者であるご主人は聴覚障害をお持ちでだったため、ご面談は筆談にて行なうことになりました。状況を用紙に殴り書きして、齟齬が出ないようお互いの意思を伝えあいながら進めていきました。
状況としては、住宅ローンの残債が約1,300万円、月々の支払いが9.6万円(すでに3ヶ月ほど滞納)、管理費・修繕積立金は滞納はしていませんが、約2万円/月の支払いをされていました。
また、それに加えて銀行系カードローン2社にそれぞれ100万円で合計200万円の借入をされている状況でした。
年収は、250万円弱ということですので、これではご返済が厳しいことは明白であったため、任意売却と債務整理の手続きを取る方向で進めることになりました。
当社のサポート内容と結果
意思の伝達やご質問などは筆談でやり取りさせていただき、任意売却の流れや債務整理のメリット・デメリットを資料にまとめてご説明させていただきました。
通常の面談よりも時間がかかることは想定済みでしたが、任意売却ではお伝えする内容が特殊な内容であるため、内容がきちんと伝わっているのかがわかりづらい点が気がかりでした。
相談者様としても、どこがどうわからないのかを言葉で伝えられないので、理解をしていなくても話が進んでしまうため、理解されているかをいつも以上に気を付けながら面談を行ないました。
面談後のやり取りは、メールにてやり取りをさせていただきました。特に問題なく内覧の調整も都度させていただきました。
その後、無事に購入者様を見付けることができました。購入者様が決まってからの任意売却の契約や引渡しの調整など問題なく進めることができました。
その後、住宅ローンの残債が残ってしまいましたが、弁護士を手配して他の借金と併せて債務整理をすることで、負担を軽減して生活を立て直すことができました。
感想
任意売却を進めていくにあたり、いろいろと不安なことやわからないことがありましたが、その都度メールで相談をして不安を解消していただきました。無事に引渡しまで進めていただき感謝しております。
債務整理につきましても、信頼のおける先生をご紹介していただき助かりました。すべて滞りなく進めていけそうです。ありがとうございました。
解説
住宅ローンの残債を売却価格が下回ってしまう状況は、購入時に自己資金をご用意されていない方であれば、ほとんどの方が該当すると思われます。当然ながら、健常者の方か障害がある方かを問わず該当します。ですから、障害がある方も同じように、住宅ローンの支払いについて問題や不安を抱えている方は、たくさんいらっしゃいます。
障害がある方は、任意売却の相談をためらうケースがあるかもしれませんが、基本的に早期に手を打った方が問題は解決しやすいものなので、身内の方やまわりの方が協力してあげると良いかもしれませんね。