執筆日:2024年2月4日
<相談内容>
現在、夫との離婚を予定しています。
離婚自体はお互いに合意ができているのですが、妻である私が自宅の住宅ローンの連帯保証人になっています。
私はこの家にはもう住まないですし、夫が今後ローンを払い続けてくれるかも不安なため、離婚に伴いこの連帯保証を外したいのですが、銀行に相談すればできるのでしょうか。
<回答>
離婚を理由に連帯保証の解消はできない
「離婚したので連帯保証を外してください」と銀行に相談しても、相談に応じてくれることはまずありません。
連帯保証契約は、あくまでも連帯保証人と銀行の間での契約ですので、離婚は銀行にとって関係の無い話だからです。
銀行の立場からすれば、連帯保証を外すことに全くメリットがありませんので、離婚を理由に相談しても門前払いされることが予想されます。
他の金融機関で夫単独で「借り換え」をしてもらう
連帯保証を外す手段としては、夫単独で他の銀行で住宅ローンの借換をしてもらうことです。
要するに、他の銀行に借り換えることで、連帯保証をしている今の銀行のローンを全額返済するということです。
問題は、夫単独で借換ができるだけの収入などの条件がそろっているかどうかです。
今のローンを借りた当時、連帯保証人を付けないと借りられなかったということであれば、その時から収入が増えているなどの条件が整わないと難しい可能性もあります。
まずは地域の金融機関へ相談してみることをお勧めします。
【執筆者】
ライフソレイユ株式会社
加藤康介(宅地建物取引士)
大手コンサルティング会社にて経営コンサルタントとして6年間従事し、中小企業の経営をサポート。
その後、任意売却専門の不動産会社「ライフソレイユ株式会社」を設立し、これまでに1000人以上の住宅ローン返済に困窮する相談者の生活再建を支援している。
その活動がテレビでも取り上げられ、雑誌にも定期的に記事を寄稿している。