愛知県名古屋市のご自宅で床屋業を営んでいたM様。
ご夫婦でお店を切り盛りしていましたが、大手の床屋チェーン店の進出などにより近年は売上がピーク時よりも大幅に減ってしまったそうです。
このままでは自宅兼店舗のローンが払えなくなってしまうと考えたM様は、リースバックによる資金調達とローンの返済を図りました。
売上が減り続ける中で5年間悩み続けた
インタビュアー:リースバックを検討された経緯を教えてください。
M様:自宅の1階で床屋を営んでいたのですが、売上が徐々に減ってしまい生活が苦しくなりました。チェーン店ができた影響も大きかったのですが、うちは昔からのお客様が多く高齢の方が多かったので、お亡くなりになったり老人ホームに入られたりして徐々に常連客が減っていきました。
新しいお客様を獲得しようにもお店や設備が古くて、こんな状態では新規客はなかなか来てくれません。しかし、改装しようにもそのお金がない。でも改装しないと新規客も来ない。この堂々巡りでここ5年くらいはずっと悩んでいました。
インタビュアー:そのような状況でローンの返済が苦しくなってしまったということですか?
M様:はい、悩んでいる間にも売り上げは下がり続けて、生活はどんどん苦しくなりました。売上が少ない月は生活費も含めると収支がトントンで、ローンの返済にまでお金が回らず貯金を切りくずして払っていました。
貯金がどんどん減っていき、このままでは近いうちに老後の生活はおろか、ローンを返せなくなると思いました。
家を売ると仕事も失うという中でリースバックを知った
インタビュアー:任意売却という選択肢は考えたのでしょうか?
M様:任意売却という方法があることも知っていました。このままではローンを払えなくなってしまいという状況の中で、自分なりに色々調べてそういう方法もあるんだなということで、家を売ってローンを返して一からやる直すということも考えました。
しかし、家を任意売却してしまうとお店まで無くなってしまうので、仕事ができなくなってしまうのが最大のネックでした。今更この年ではなかなか良い条件の仕事はないですし、自分は髪を切ること以外できないしやりたくなかった。
インタビュアー:それでリースバックを模索されたということですね?
M様:はい、リースバックという方法は知らなかったのですが、お店を改装するための資金調達として何か良い方法はないかと探していた時にインターネットで見つけました。
まさかこんな方法があるなんて思ってもみなくて、見つけた瞬間に「これだ!」と思いました。
もう一度得たチャンスでお店を再度軌道に乗せたい
インタビュアー:実際にリースバックをしてみていかがでしたか?
幸いにも良い条件を出してくださって、住宅ローンを全部返しても400万円近い金額が手元に残ったので、これでお店を改装しようと思っています。お店をきれいにして、設備も新しくして、また新しいお客様が来てくれればと思います。
家賃も今まで払っていた毎月のローンよりもむしろ少し安くなったので、出費の面でも楽になりました。これで当面はお金に困らずやっていけそうなので、あとは頑張ってお店をもう一度軌道に乗せていきたいです。
リースバックしたことでもう一度チャンスをもらえたので頑張ります。